Sunday, August 13, 2006

"Engineer's paradise"

こちらに来て一週間。アパートは比較的すんなり決まったものの、車や家財などまだまだそろえなければならないものが多くて、もうしばらく落ち着かない日々が続きます。

先週は先乗りしてシリコンバレーに入ってきている石川にお世話になり、あるいは付き添いながら、弊社アドバイザーの校條浩さん、弊社のすぐ隣の建物にオフィスがある梅田望夫さん、こちらのエンジニアなど、日本に居てはお話しする機会もなさそうな方々とお話をすることができました。
今日は、そんな体験をしながらこの一週間で感じた一つのことを書いておきたいと思います。

それは、"エンジニアがソフトウェアの世界の中心にいる"という価値観が多くの人に共有されているということです。

多くのエンジニアは、どう売れるのかは良くわからないけれど、自分がこれだと思ったものを作るところから始めます。頭でっかちにいろいろ考えるだけではなく、動くもの、カタチのあるものにしていろいろな人からフィードバックを受けて、改善していく。エンジニア同士のネットワークは日本よりも密なので、自らが望めばフィードバックをくれる人はたくさんいます。
動くもの、その価値がうまくベンチャーキャピタルの目に留まると、投資を受けます。校條さんのところでエンジニアのチームがガレージで開発するのを見せていただきました。金銭的なものに限らないさまざな援助を受けて、彼らは開発を進めています。あるいは、先日Kleiner Perkinsからの投資を受けたと発表があったAggregate Knowledgeも訪問させていただきました。かれらも投資を受け、きれいなオフィスで仕事をするかわりにベンチャーキャピタルと約束したことを果たすために開発を行っています。
さらなる評価を受ければ、会社を売るなりしてお金を得て、エンジニアはまた新しいことにチャレンジしていきます。

一生エンジニアで生きていくという人々が自分達の作りたいものを作るところから始める。管理する側から見るとマネジメントが難しいかもけれども、おもしろいことをやっているエンジニアがたくさんいる。そういう人が、活躍できる場がある。
まだ一週間しかいないので断定は出来ませんが、エンジニアが中心になって一人一人がプロとして仕事をしていくことができる環境が、日本に比べると格段に整っている可能性が高そうです。

私も(そしてREALCOM TECHNOLOGYのエンジニア全員も)、こうした環境で結果を残し、作ったものでしっかりと評価をもらえるように努力していきたいと思っています。

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