Saturday, November 04, 2006

Taxonomy Boot Camp

San Jose McEnery Convention CenterでKM Worldと同時に開催されていたTaxonomy Boot Campに参加してきました。

Taxonomyは一言でいうと体系だてて何かを分類すること。Taxonomy Boot Campでは、「社内のTaxonomyは独自に構築すべきか」「社内の情報をいかに分類するか」などのトピックや、社内でのSocial Tagging実践に関する報告など、情報分類のためのさまざまなセッションが催されました。

そんな一連のセッションの中で、「Flickre や del.icio.us などのタギング(フォークソノミー)は、誰でも簡単に分類に参加でき、低コストで分類できる。ただし無秩序に陥りやすい。一方、厳密に階層化したタクソノミーでは、専門で分類する人が必要で結構コストもかかる。だからフォークソノミーとタクソノミーをうまく結び付けてあげることが重要だ」という趣旨の話を聞きながら、以下のようなことを考えていました。

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Taxonomyに関する話をみんなが聞きに来るというのは、膨大なコンテンツのなかから特定のコンテンツへどう人を導いていくかということに多くの人が重きを置いているからなのかな。

以前はコンテンツビジネスが盛んな時期もあったが、コンテンツの価値は下ってきているのかもしれない。あれだけYouTubeにタダで出ているんだから。コンテンツが飽和してきている今、情報をうまく取捨選択できるようにする仕組みが重宝されているんだろう。

Googleは欲しい情報へのアクセスを最適化し、情報へたどり着くための最短距離を導き出す仕組みを提供し、情報を探す人の時間的コストを削減する。あるいは、カカクコムやKayak(httpp://www.kayak.com)はもっとも安くモノを提供しているところを探すことで、商品を買おうとしている人が支払うべき金銭的コストを削減する。こうした価値を提供することで、ユーザーから支持をえて、トラフィックを得て、広告を得やすくしている。

コンテンツだけでなく、人と人との距離を縮めることも当然重要な考えだろう。たとえば、VisiblePathのように人へのアクセスを最適化し、目的の人に会うためにかかるコストを下げることで、ユーザーから支持をえようとしている仕組みもある。

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ということで、ひとまず参加報告まで。

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