理由あって三週間ほど日本におりましたが、無事にシリコンバレーに戻ってきました。
日本にいる間にあったイベントとしては、GMAPというテストを受け、その結果を貰ったこと。
GMAPとは、「クリティカル・シンキング(考える力)を『情報理解能力』『論理的な主張の展開能力』『論理的な意思決定/判断能力』の3つに分解し、それぞれの能力を測定するためのアセスメント・テスト」だそうです。
リアルコムはコンサルタントが多いので、結構社内では「クリティカル・シンキング」なんて言葉も頻繁に聞きますし、論理的な思考をする人は多いように感じます。
ちなみに私の成績は、びっくりするほど良くもなければ、悲観するほど悪くもない。自分の結果を見て、なんとも中途半端な感覚でした。
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いま、開発内で合宿を企画しているんですが、合宿で「クリエイティブ思考を鍛えたい」というリクエストがありました。
「クリエイティブ思考」という言葉、なんとなくは理解しつつも、実体がよくわからず、ウェブ上でいろいろを調べてみました。
WikiPedia(英語)には "Criticla Thinking" という見出しはあるが "Creative Thinking" という見出しはないから、きっとそんなに明確な概念があるわけではないんだとおもいますが、その他のサイトも参考にしてみると、「拡散思考」だとか「右脳系の思考」だとかと関連性が高そうだ。
なんか方法論的なものがあるのかなと思って探してみたら、こんなサイトもありました。合宿では、本題に入る前に、この辺のネタから少し頭をやわらかくしてみるのもありかもしれない。
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話を戻して、GMAPとは「論理」の能力を測定するテストだそうだ。
論理の語源はギリシャ語の Logos で、Logos には言葉という意味もある。なので、論理とは言葉である。(なんか朝日新聞のCMみたいだが。)
言葉について、私は大学のころ読んだソシュールの「シニフィアンとシニフィエ」という考えに非常に感動した覚えがある。
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私は文系の学部出身で、大学で一応法律を勉強していたんですが、授業を受けながら、法律は(それが制定された背景はいろいろありつつも結局)単なる言葉でしかできていないものだよなぁ、といつも思ってた。だから、そんなものは最低限必要なもの以外は作ってくれるな面倒だからと思っていた。
なもんで、実態が言葉についていけないからといって、そんな状況に被せるようように新しい法律がつぎつぎ簡単に生まれてくる状況はなんとなく気持ち悪く、「拡大解釈」とかいうやりかたはさらに気持ち悪かったし、今も気持ち悪い。(ちなみに「なし崩し」はもっとも気持ち悪い。)
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私は文系出身で、だからこの前日本の地下鉄に乗りながら「(機械語でなく)高級言語はやっぱり文系人間の発想だよなぁ」ということを考えていたら、ちょうど今日、経済学部出身の仲間から「文系だから、やっとRubyで自分に合う一生ものを見つけた感じ」という旨の言葉をいただいた。その感覚にすごく同感である。